自毛植毛 手術後の経過と注意点

自毛植毛の手術を受けた後はどのような変化があるのか?

植毛手術の当日は移植した部分と移植毛を採取した後頭部を、ガーゼ・包帯で圧迫保護します。翌日にクリニックにてこの包帯を取ることになるので、手術の当日は洗髪することはできません。また、手術の際に使用された麻酔の効果が切れてくるので、若干の疼くような痛みが出ることがあります。メスを使用しない植毛手術《FUE》の場合、後頭部を切除しないので痛みも我慢できないくらいのものではないのですが、メスを使用する植毛手術《FUT》の場合、後頭部を幅2〜3cm長さ20cmぐらいの帯状のドナーを切り取り縫合するため、仰向けで寝ることが苦しいほどの痛みがあります。クリニックでは痛み止めの内服薬を処方されるのですが、この痛み止めも効かないほどの痛みがあったという方が多いようです。

《FUE》の場合、直径0.8mm~0.6mmという極細の口径のパンチという器具を使って移植毛をくり抜いて採取するので、個人差はありますが痛みも少し違和感がある程度の痛みになります。

 

翌日は保護のための包帯を外して消毒、そして帰宅します。この際に洗髪ができるクリニックであれば、きれいに患部を洗い流してもらえます。また、一番気になるのが“洗髪方法”ですが、基本的にはクリニックで髪の毛と頭皮の洗い方を教えてくれます。

一番気をつけなければいけないのが《頭皮に爪を立てて洗わない》ということ。これは、移植した毛髪がまだ完全に生着していないということ、患部が完全に塞がっていないため、雑菌等が患部に入り感染症や赤く腫れてしまい、せっかく移植した毛髪が抜けてしまうことがあるからです。

洗髪は指のはらでゆっくりと撫でるように洗います。またシャンプーは低刺激性のものを選びます。あとシャワーは患部へは直接当てないということです。洗面器にぬるま湯を入れそこにシャンプーを溶かし入れそれを頭皮に乗せるようにして優しく洗うようにします。

 

植毛の手術後2週間ほどは激しい運動は避けた方がいいでしょう。またお酒も1週間ほどは禁酒します。お酒は血行をよくする効果がありますから、患部にできたかさぶたから出血しやすくなってしまいます。このかさぶたは植毛手術にとっては大事なもので、移植毛の保護、傷を早く治す役割があるので、かさぶたができて慌てることはありません。植毛の効果が出てきていると思っていれば大丈夫です。そういう理由から手術後1週間ほどは禁酒します。

 

かさぶたができて徐々に剥がれ落ちる頃になると、移植した部分全体にかゆみが出始めます。これは傷になっている移植部分が治っていく過程に起きる症状なので、問題ありませんが、就寝中に無意識に掻きむしってしまうこともあるので注意します。ただ、この頃になると移植された毛髪を作り出す毛包が生着し始めているので、間違って掻きむしって毛が抜けたとしても毛包が生着している毛であればちゃんと髪の毛は生えてきます。

但し、全部が生着しているわけではないので注意します。

 

手術後2〜3ヶ月くらいに移植された毛髪が一旦抜け落ちます。これは毛包が根付いて古くなった髪の毛が抜け落ちるということです。つまり、新しい元気な髪の毛が生え変わる準備をしているというわけです。ですから、抜け落ちてしまって再びクリニックへ相談にという方もいらっしゃるようです。2ヶ月もすると新しい太い毛が生えてくるので心配いりません。

 

同じようにこの時期になると、移植毛ではなく既存毛(残っていた毛髪)が抜けてしまうことがあります。これはショックロスと呼ばれるもので、移植した部分の周りの髪の毛が植毛後の軽い炎症や局所麻酔の影響、植毛によって頭皮の血流が変わったことによるものと考えられていますが、まだはっきりとした原因は分かっていないようです。

ただ、このショックロスによって抜けた既存毛も半年から1年くらいで元のように生え揃うので心配いりません。

 

自毛植毛は人工毛植毛や増毛法と異なり、すぐに効果が現れるわけではありません。多少の個人差はありますが、上記のような過程を経て大体8ヶ月から約1年で髪の毛が生え揃います。早い方では一時的な脱落やショックロスもなく半年ほどで効果を実感する人もいます。時間をかけて薄毛を克服する・・・それが自毛植毛なのです。

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