植毛手術後の投薬治療は必要か?

 

自毛植毛の手術を受けるまで或いは自毛植毛の手術を知る前まで、AGA治療として投薬治療を行なってきた方は多いと思います。薄毛(男性型脱毛症〜AGA)治療の解決策としてテレビコマーシャル等で広く知られるようになり、毎月のようにAGA治療専門のクリニックで薬の処方を受けていた方も多いと思います。

このAGA投薬治療ですが、効果が現れる方とそうでない方に分かれ、比較的早く効果を実感する方だと治療開始から6ヶ月程度でその効果を実感することができます。一方で1年以上投薬を続けてもほとんど効果を感じることができない方も存在します。

 

この投薬治療ですが、大きく分けて2種類のタイプのAGAの治療薬があります。

  • 既存毛の脱毛を抑えるタイプ
  • 発毛力を高め髪の毛の発毛を促すタイプ

になります。

 

既存毛の脱毛を抑えるタイプの薬は、抜け毛の原因となる脱毛ホルモンを抑えることで、薄毛の進行を抑えるというものです。

発毛を促すタイプの薬は、髪の毛を作り出す毛母細胞へ栄養を行き渡らせるための血流を促して髪の毛の発毛力を高めるというものです。

 

タイプ別に説明すると、脱毛を抑えるタイプの薬は飲み薬になり、発毛を促すタイプの薬は飲み薬と外用薬(頭皮に直接塗るタイプ)になります。

 

脱毛を抑えるタイプの薬としてはプロペシア、ザガーロ等があります。プロペシアの薄毛改善効果は服用者のおよそ80%と高い結果があると報告されており、他の治療薬に比べ副作用も少ないAGA治療薬です。ザガーロは2015年に認可された最も新しいAGA治療薬です。効果はプロペシアと同じ脱毛ホルモンを抑えるタイプですが、プロペシアよりも多くの薄毛のタイプに効果があると言われています。ただ、プロペシアよりも副作用が起こりやすいということが分かっています。

 

発毛力を高め髪の毛の発毛を促すタイプの薬として、ミノキシジルタブレット、ロゲイン、アロビックスがあります。ミノキシジルタブレットは、ミノキシジルという有効成分が髪の毛の生成と成長を促進させるというもの。ただ、このミノキシジルタブレットは日本ではAGAの治療薬として認可されていません。本来は降圧剤としての薬で、使用する際は医師の判断により処方することができます。そのため必ず医師の診察、判断により適切な用法用量の指示を受けなくては服用できません。

ロゲインはミノキシジルを主成分とした外用薬です。どちらかというとミノキシジルタブレットの副作用を解消するために外用薬にしたもの。内服薬に比べると効果は下がりますが、リスクが少なく使用できるということが外用薬のメリットといえます。

 

では、これまでAGAの投薬治療を受けていた方が自毛植毛の手術を受け、その後同じように投薬治療を続けるべきか、投薬治療をやめて大丈夫?と悩まれている方もいらっしゃると思います。実際、植毛を受けた方でそのまま投薬治療を継続されている方、植毛後投薬治療を完全に止めてしまった方がいらっしゃいますが、それぞれ薄毛のタイプによって継続または停止に分かれます。

 

まず、生え際を中心とした移植の場合、ほとんどの方は投薬をやめています。ただし、前頭部や頭頂部の薄毛が進行中の方の場合、状況を鑑みて投薬を継続または停止という判断をされています。もちろん医師の診察・判断によるものですが。継続されているという方は、全体的に移植された方が多いようです。前頭部から頭頂部、つむじ周りの薄毛のタイプの方は、どちらかというと継続されるケースが多いようです。ただ、年齢的に若い方は薄毛の進行が継続しているので、投薬治療を希望される方が多いようですが、年齢的に薄毛の進行が遅くなっている方は、植毛の効果を実感されると投薬治療を停止されているようです。

投薬治療をされていた方たちは、一旦服用を始めると服用をやめてしまうと以前より薄毛が進行する、または進行したように思えたという理由から、なかなか投薬治療をやめられないというご意見が多く、そうなると一生薬を投薬しなければならない・・・面倒、自毛植毛すれば薬もやめられる・・・そう考えて自毛植毛の手術を考えるようになるそうです。

AGAの治療薬は細くなってしまっても毛髪が残っていれば、抜け毛を防ぎ、毛を太くすることで薄毛の進行を抑えることができますが、生え際のような既に髪の毛が残存していない部分には全く効果がないので、自毛植毛で薄い部分に移植する方法が一番確実であるといえます。頭頂部などは投薬治療である程度進行を抑え、毛を太く見せることはできますが、髪の毛が抜けてしまうと自毛植毛での移植でしかカバーすることはできなくなります。

 

つまり自毛植毛後の投薬治療の必要性は、自身の薄毛のタイプや既存毛の状態、これまでの薄毛の時間的な進行経緯、そして自身の年齢等を加味し、自毛植毛の手術後医師の判断の元投薬治療の継続・停止を判断することがより良い結果を得られると思います。

『メディカルローン』について

手術を受けようと検討している方からの質問で「保険適用外である自由診療の費用は、一括で払わなければ、いけないのか」というものがあります。そういった方には、クレジットカードでの支払いや『メディカルローン』をご案内しています。

 

クレジットカードでの支払いは利用経験がある方もいらっしゃり、大筋の内容を把握されている方も多いのですが、『メディカルローン』と突然言われてもどんなものかわからない方も多くいらっしゃいます。これは、高度な検査のある人間ドック、豊胸などの美容整形手術、視力改善のレーシック手術、歯科ではインプラント手術などの保険診療適用外の自由診療手術を受ける場合に多く利用されています。これらの手術は、どうしても高額になってしまうことが多くあります。そのため、患者の負担軽減を目的として、信販会社が治療費を建て替えるローン契約が『メディカルローン』というわけです。

 

通常のショッピングローン契約と違い、『メディカルローン』は、住宅ローンや教育ローンのような目的別ローンの一種で、医療を受けるためと目的がはっきりしているため、金利が低いことが特徴です。

 

そのため、審査が厳しい場合が多く、審査落ちするリスクがあります。しかし、通常の信販会社の他、地方銀行などもメディカルローンをあつかうこともあり、利率や審査基準も様々ありますので、色々探してみると条件があうものがある可能性もあります。

 

例えば、契約会社によっては、一般的に契約が難しいとされる職業、パートやアルバイトでも契約可能な会社もあります。利率を含めた条件を比較して自分に適したローン契約を結ぶことが大切です。

 

『メディカルローン』の対象は、自毛植毛手術以外にも、高額医療の治療費用、入院費用、検査費用、不妊治療費用などと多岐にわたります。

審査のための書類として、運転免許証やパスポートなどの本人確認書類、給与所得などの年収確認書類、入院費用請求書、治療契約書などの資金使途確認書類などが一般的には必要です。

 

支払い方法も数多くあり、ボーナス補填型や60回を超える分割が可能な場合もありますので、自分の収入やライフスタイルに合わせた方法を選択できます。また、医療機関によっては、利率が有利な会社を紹介してもらえる場合もありますので、手術を受ける医療機関の担当にそういったことも相談してみるのも良いかもしれません。

 

 

ここまで『メディカルローン』の制度についてお話をしてきましたが、一番大切なことは、やはり、医療サービスの内容、自分の支払い能力をしっかり比較検討することです。たしかに『メディカルローン』は、支払いの負担を軽減させますが借金です。もし、自分の支払い能力を超えるようなら、別の方法を選択することも大切です。

 

例えば、自毛植毛手術を受けることによって、日々の薄毛の悩みが改善されることと、手術のためにかかる費用負担を比較して、どちらにメリットがあるかをしっかり判断する必要があります。

 

『メディカルローン』は、上手に使えばとても便利な制度です。是非、よく検討して活用してください。