「男性の薄毛は、新型コロナウィルス感染症が重症化しやすい」の真偽

新型コロナウィルス感染症入院患者の男性の約8割がAGA

 

「薄毛の男性は新型コロナで重症化しやすい」という都市伝説のような情報がネットや雑誌で紹介されています

 

参考)

FRIDAY(9月11日):

https://friday.kodansha.co.jp/article/132293

FLASH(6月6日配信):

https://news.yahoo.co.jp/articles/8858a78445b619bae933f2232a79f7c034ce66ee

NEWSポストセブン(9月9日配信):

https://news.livedoor.com/article/detail/18869320/

夕刊フジ(9月2日):

記事掲載

他+

 

いずれの記事もいくつかの事例や研究者の発表をもとにしているようですので、まったく根拠のないことだと切り捨ててしまうのは乱暴かもしれません。

 

ニュースソースは、例えば、スペインでコロナ感染して入院した122人の男性のうち、79%がAGA(男性型脱毛症)であったというテレグラフ(英国)の報道であったり、新型コロナウィルスがどのように感染症をひき起こすかメカニズムについて解説したサイエンス(https://science.sciencemag.org/content/369/6503/510:アメリカ)の発表だったりが根拠になっています。

 

しかし、これはあくまでデータ集計での偏りに対する仮説であったり、メカニズムの解明による予想であったりします。このことがすぐ結果に直結していると断言するには、検証がまだ十分ではありません。「風が吹けば桶屋が儲かる」というように関連しているのかもしれませんし、たまたまや偶然が重なった突発的な傾向であるのかもしれません。研究は発表された後に様々な研究者の関連研究、そして批判や反証に耐えてはじめて真価を得るものです。

 

ただ、報道が示すようにアンドロゲンが、重症化の引き金の一つだとすると感染者数や重症化、死亡者において男性が多い事象を説明するには論理的です。

この新型ウィルスについては、日々研究が進んでいて次々に新たな性質が明らかにされています。研究が進めば、アンドロゲンについても確かな事実が解明されるはずです。

 

とはいえ、一つ注意しなくてはいけないのは、雑誌や新聞の記事はインパクトをつけるため、一部を誇張する傾向があります。今回の取り上げた記事のタイトル、「男性の薄毛は、新型コロナウィルス感染症が重症かしやすい」などはその顕著な例と言えます。

 

まず、この情報自体がまだまだ研究が必要なものであること、そして、男性が薄毛になる原因もいろいろあることには言及していません。

 

記事内容でフォローする部分もあるでしょうが、タイトルとしては誤解をはらんだ不確かな表現です。

 

センシティブな情報ですので、タイトルだけに騙されず、記事内容やニュースソースにあたり鵜呑みにせず正確な理解が大切です。

自毛植毛手術の後遺症

自毛植毛はいわゆる外科手術になります。当然、大小の後遺症が残る可能性があります。

ここではその自毛植毛手術の後遺症について説明します。

 

1)自毛植毛は後頭部から移植毛を採取し、薄い部分に移植のための移植ホールを開け植え込んでいきます。以前にも説明しましたが、手術にはFUT“メスで後頭部の頭皮を切り取り株分けして移植する”方法と、メスを使用せず極細口径のパンチという筒状の器具を使って、後頭部から直接移植毛をくり抜き移植するFUEという方法があります。どちらの方法も当然痛みを抑える麻酔を注射しなくてはなりません。

自毛植毛の最初に考えられる後遺症がこの麻酔による《まぶた周辺の腫れ》です。これは生え際や前頭部への移植を行った際に起こりやすい症状になります。実際に経験された方に話を伺うと、最初はおでこのあたりが腫れていたのが、徐々に下に降りてくる感じでまぶたが腫れたということでした。ただ、この症状はほとんどの方が3日程度で収まるので心配はいりません。

 

2)2つ目は個人差があるので一概には言えませんが、《移植毛を採取した後頭部と移植した部分の痛み》です。歯科での抜歯後の痛みと同じように、外科手術となる自毛植毛手術も手術後痛みを感じることがあります。痛みを感じる期間も個人差がありますが、早い方ですと強い痛みは1週間程度、その後は多少の違和感が2〜3ヶ月ほど残ってから改善されるようです。ただ、痛みに関しては手術後《痛み止めの内服薬》を処方されるので、心配するほどの痛みは感じません。

 

3)3つ目は赤みや腫れです。後頭部の採取した部分と移植した部分が腫れてしまったり、赤くなってしまうことがあります。特にFUTの場合、後頭部をドナー採取のために頭皮を大きく切り取り、採取した部分を縫い縮めるため、採取部分に大きなテンションがかかるため手術後大きな痛みを感じ腫れてしまいます。赤みは移植した部分が赤くなります。その後瘡蓋になりますが、瘡蓋は傷が治っていく過程で必ずできるので心配はありません。腫れについても患部を冷やしたりすることで徐々に治ります。

 

4)4つ目は移植した部分が一時的に感覚が鈍くなることです。これは手術により頭皮の末梢の知覚神経に刺激を与えてしまった可能性がありますが、時間が経過すれば徐々に感覚は正常に戻ってきます。

 

 

 

5)5つ目は仕上がりの不自然さです。せっかく植毛して髪の毛が生えてきても、見た目が不自然だと後悔が残ってしまいます。特に目立つのが生え際や前頭部への植毛の結果です。

全体の既存毛の髪の流れとは全く異なってしまって、移植した部分だけ浮いてしまったり、生え際の密度が明らかにスカスカで髪の毛を上げることができないなど・・・。

これは担当する医師の医術力や経験値・美的センスが足りないことが理由と考えられます。

ただ闇雲に移植するだけでは、移植毛が生え揃う1年後を見据えて移植していかなければ、

決して良い結果を出すことはできません。全体的なバランスを鑑みて移植毛の配分、密度を考慮し移植しなくてはならないのです。そういうことを考えると、自毛植毛を受ける場合には、豊富な症例数、高い技術力を持った医師が在籍しているクリニックを選ぶことが、満足いく自毛植毛を成功させる大切なことだといえます。

自毛植毛のリスクとデメリット

通常の外科手術にもそのリスクとデメリットがあるように、自毛植毛の手術においてもこの《リスクとデメリット》というものがあります。メリットについては前項で説明しているので詳しくは触れませんが、

 

《自分自身の毛髪を移植するので拒否反応による皮膚のトラブルがない》

《一度生着すれば半永久的に髪の毛が生え続ける》

《日々のメンテナンスが必要ないのでランニングコストが掛からない》

《カツラや増毛のような違和感がなく自然な仕上がり》

 

など、こうして考えれば現在の薄毛治療の中では最終的な薄毛解決法といえます。

 

そんな自毛植毛にもリスクやデメリットがあることを、これから自毛植毛の手術をお考えの方は、しっかりと理解されてから自毛植毛の手術に挑むことをお勧めします。

 

リスクについて

  • 後頭部に傷が残ることがある

自毛植毛の手術の場合、後頭部の毛髪を採取しそれを移植毛とします。手術方法も2種類あり、一つは後頭部からメスを使って皮膚ごと切り取り、それを1株ずつ切り分け移植するFUT法です。これは後頭部を幅2〜3センチ、長さ15〜20センチほど帯状で頭皮を切り取り、その後切り取った後頭部の上下の皮膚を縫合するのですが、この縫合した部分には1本の線状の傷跡が残ります。通常であれば後頭部を短く刈り上げない限りは髪の毛で全くわからないのですが、その人の体質や頭皮の硬さによって縫合した部分に上下に引っ張られるテンションがかかり、線状の傷跡が広がってしまうことがあります。また、その傷跡がケロイド状になった場合かなり目立ってしまう傷跡になってしまう可能性があります。

もう一つの方法は後頭部をメスで切り取るのではなく、極小径の筒状のパンチと呼ばれる器具を使用し、後頭部から1本ずつくり抜いて採取していくFUE法があります。

このFUE法はFUT法のような線状の傷跡は残りません。ただし、パンチによってくり抜いて移植毛を採取するため、厳密には小さな斑点状の傷は残ってしまいます。

ただ、近年のFUE法で使われているパンチは口径1ミリにも満たない超極細のパンチなので、髪の毛をかき上げてみても殆ど気がつかないほど、殆ど傷跡が残らない方法といわれています。ただ、FUT法と同じように体質にもよって傷跡がケロイド状になってしまい傷跡が目立ってしまうことがあります。

 

  • 移植毛の生着率が下がることがある

自毛植毛の手術は使用する機器や器具も重要ですが、最終的な結果に一番大きく関係するのが《医師の経験値と技術の高さ》です。移植した髪の毛が頭皮にしっかりと生着しなければ、いくら沢山の毛髪を移植しても生えては来ません。医師の技術が重要なのは後頭部から移植毛を採取する際に毛根を傷付けずに採取・移植できることが大切だからです。いくら早く移植毛を採取・移植しても、せっかく採取した貴重な移植毛を傷付けてしまっては、満足いく結果を残すことはできないのです。ですから手術を受ける前にしっかりとした実績のある医師が在籍しているクリニックで、ご自身が納得いくまでしっかりとカウンセリングを受けることが大事になります。

 

  • 不自然な仕上がりの可能性がある

後頭部・側頭部の毛髪は太くてしっかりとした髪質です。自毛植毛はこの後頭部・側頭部のしっかりとした毛髪を薄い部分に移植するわけですが、生え際などの髪の毛は後頭部の毛髪に比べ若干細く柔らかい髪質です。ですからそのまま後頭部の髪の毛を生え際に移植しても、明らかに不自然な仕上がりになってしまいます。これを回避するには側頭部や後頭部の細くて柔らかい髪質の毛髪を選んで採取し、それを生え際などの繊細な部分に移植しなくては自然な仕上がりにすることはできないのです。

やはりここでも、そうしてセンスと技術を持った医師に手術してもらうことが、最善な結果を生むことになるのです。

 

  • 皮膚のつっぱり感が残る

これもその人の体質にもよるのですが、移植毛を採取した後頭部や側頭部、移植した部分に違和感が残ることがあります。移植した部分が赤くボコボコになったという方や、頭皮にニキビがたくさんできるようになったなど。特にFUT法の場合後頭部をメスで切って縫合しているので、長い期間後頭部が疼く痛みがあったり、頭皮のつっぱり感が強く出るようです。

 

デメリット

  • 一度に払う費用が高額である

自毛植毛手術の場合、保険適応外いわゆる健康保険が適用にならない自由診療なので、手術費用は移植する本数が多いほど高額な費用になってしまいます。平均的な費用は130万〜140万円ほど掛かります。

 

  • 結果が出るまでに時間が掛かる

カツラや増毛法、人工毛による植毛の場合、施術してしまえばその日から効果は実感できますが、自毛植毛の場合、手術をしてから移植された毛髪が生え揃うまでおよそ半年から1年掛かります。

 

こうしたリスクやデメリットをしっかりと把握・理解して自毛植毛の手術を受けることが、ご自身にとって最善で最適な結果を出す事に繋がるのです。

植毛体験談

  • 自毛植毛手術を考えたきっかけは?

 

もともと髪の毛全体を見るとそれほど薄いという状況ではありませんでした。ただ、生え際、特にこめかみの上あたりが薄いので、正面から顔を見たときに必要以上にハゲっぽく見えてしまう感じでした。

それを隠すために髪を全体的に伸ばして、髪の流し方などを工夫するのですが、ふとした瞬間にハゲが顔をだしてしまう感じで、四六時中、髪は整っているかを気にしていました。育毛剤をためしたり、髪に良いという頭皮マッサージをやったりしていましたが、状況は悪くなる一方でした。

そんな時、軽い気持ちで専門クリニックのHPを閲覧したときに同じ症状の事例が掲載されていました。500株移植と表示されていた方の手術後の変化を見て、一度話を聞いてみたいと思い専門クリニックを受診しました。

 

  • 実際にどんな手術をされましたか?

 

最終的に生え際を中心に前頭部に1500株ほどの自毛植毛手術を受けました。はじめ、費用のこともあり、500株ほど薄い場所に移植すればよいと考えていました。しかし、先生に状況を見てもらい、アドバイスを受け、1500株を移植することにしました。

 

私は、単純に髪がうすうなってしまったところを移植毛で埋めれば、薄毛の悩みは改善されると勝手に思い込んでいました。しかし、植毛手術が終わり、髪が生えそろったときにどんなイメージになるか?また、年齢とともに薄毛が進行した場合はどうなるか?など今現在だけではないイメージすることが大切だと教えていただきました。

 

例えば、自毛植毛手術で移植する髪は、AGAの影響を受けない性質である後頭部や側頭部の髪を移植します。だから、移植した周りの髪がAGAの影響を受けた場合でも移植した髪は影響をうけません。だから、最悪の状況を想像すると移植した髪以外全部抜けてしまうことだって考えられます。つまり、そういったことを考慮せず移植手術をした場合、別の問題が生じてしまう可能性もあるわけです。先生は、そういった可能性も考慮し、自然に見える状態が長く続くように、あえて薄く見える場所以外にも植毛をするそうです。

そんなこともあり、全体で1500株を移植しました。

 

 

  • 手術後の経過は?

 

移植手術は、順調に終わりました。2か月後には、細い髪が伸びてきて、その時には、随分薄毛の悩みは解決していたように思います。仕事が忙しくて検診に行けなかったのですが、8か月後に検診行ったときには、移植した髪ももともとあった髪と遜色なくはえそろっていました。

 

その時、手術前写真と見比べることができて、改めて随分イメージが変わったなと思いました。

 

 

  • 手術を受けて何か変わったこと、良かったことはありましたか?

 

一番かわったことは、当たり前ですが、髪がある安心感を持てたということでしょうか。以前は先ほどお話したように髪型が乱れるのが嫌で、時間があれば、鏡で状態を確認していました。そんな様子がまわりには、神経質な性格に見せていたようです。

しかし、手術をして半年位経った頃には、クリニックの定期検診を忘れるほど、髪について気にしなくなっていました。気づいたらわずらわしさから解放されていた感じです。

 

結局、費用は予想以上にかかってしまいましたが、植毛手術を受けて良かったと思っています。

女性の自毛植毛について

男性と女性の薄毛の原因

自毛植毛手術は、男性が受けることが多い治療法です。理由は、主に薄毛の悩みを持つ方が男性に多いからです。

女性も同じように薄毛の悩みを持つ方もいらっしゃいますが、男性と比べると少数です。

 

自毛植毛手術は、簡単に言えば、髪の毛を移動させる手術です。髪が多く見えやすい場所から、薄く見えてしまう場所へ移動させ、薄く見えづらくさせているわけです。

ただ、こう説明するとどこでも好きなように移動させて良いように感じさせてしまうかもしれません。実際は、生える場所によって髪の特性が違うため、その特性を生かした治療をしています。

さらに、髪を移動させるだけの手術なら、男性も女性も同じように扱ってよいかのような誤解を生じさせてしまうことがあります。これも大きな間違いです。当然、男性も女性も同じ原因ならば、同じ治療をすることもありますが、多くの場合、男性と女性は薄毛の原因となるメカニズムが違っています。

 

男性の薄毛の多くの原因は、男性ホルモンに起因する男性型脱毛症(AGA)が圧倒的に多いです。これは、ある程度、薄毛のメカニズムが解明されていますので、影響を受けづらい後頭部や側頭部の毛髪を移植する自毛植毛手術は、有効な治療法となります。

 

一方、女性薄毛の原因の多くは、CTE慢性休止期脱毛症でびまん性脱毛とも呼ばれ、男性型脱毛症と違い、生え際やつむじのあたりが集中的に薄くなるのではなく、びまん(弥漫)という言葉が示すように広く一面に薄くなることが特徴です。

この薄毛のメカニズムは男性型脱毛症と比べ、まだまだ不明な点が多い状況です。そのため、男性型脱毛症への対処のような決定的な治療法がありません。

しかし、まったく対処法がないと言うわけではありません。専門クリニックでは様々な治療をおこなっていますが、アスク井上クリニックでは、やはり、薬剤と自毛植毛手術の併用が基本的な対処となります。

 

CTE慢性休止脱毛症への対処

CTE慢性休止脱毛症への薬剤の目的は、AGA薬のように脱毛を防いだり、発毛を促したりといういような積極的な効果を期待するものではありません。髪の成長期の維持、成長期への転換を目的とした役割です。そのため、GF(グロースファクター)と呼ばれる成長因子を使用します。GFの特徴は、副作用がほとんどないことです。多くの薬剤は、副作用を考慮しながら、使用しなければなりません。もちろんAGA薬も同様です。

詳細は省きますが、GFの特性上、ほとんど副作用を心配することがないというのは、利用する上では大きなアドバンテージとなります。とはいえ、今までの経験から言えば、すべて状態で効果があるというわけではありません。例えば、瘢痕化した毛穴からの発毛は期待できません。逆にそういった場合は、自毛植毛手術で補います。

 

CTE慢性休止脱毛症への自毛植毛手術は、慎重な対処が必要です。多くのメカニズムは不明と申しましたが、自律神経に関連していることは、間違いありません。そのため、移植する毛髪を採取時や移植孔の作成時に回りの髪にストレスを与えないように配慮することが重要です。こういった注意をせず、通常の自毛植毛手術を行うような感覚で、手術してしまうとかえって脱毛を促進してしまうことにもなりかねません。

 

つまり、女性への自毛植毛手術は、より専門的な知識が必要で、侵襲を抑える高い技術が必要な手術と言えるもしれません。